深刻化している介護業界の人手不足、解決するためにまずはその原因を解説してきました。では、具体的にどのような解決策が有効なのでしょうか?
今回はすぐに取り組むことができる”ICT化”と、おすすめのツールをご紹介いたします!
>>>関連記事 介護業界における人手不足の現状、原因は?解決策をご紹介
目次
まずは、介護のICT化で人手不足を補おう
業務効率化、生産性が向上する
情報の共有や連携がしやすくなる
介護のサービス品質向上につながる
ヒューマンエラーを減らせる
介護業界の人手不足には、ナースコールシステムの導入を!
映像型活動検知で夜間業務を軽減
ナースコール一体型スマートインカムで円滑に情報共有が可能
ケアスタンプと介護記録ソフト連携で記録を簡便化
まとめ
■まずは、介護のICT化で人手不足を補おう
前回の記事で、介護業界の人手不足を解決する方法をいくつか挙げましたが、もっとも取り組みやすい方法がICT化であり効果も得られやすいためおすすめです。ICT化によって期待できる効果について紹介します。
業務効率化、生産性が向上する
介護施設のICT化によって、業務の効率化を図り、生産性の向上が期待できます。たとえば介護記録を手書きでメモしておき、事務所に戻って入力する必要がある場合、二度手間となり非効率的です。一方ICT化により、スマートフォンやタブレットを導入することで、その場で介護記録をとれるようになり、記録データの検索も簡単に行えるようになるでしょう。
ICT化は、人がやらなくてよい業務や非効率的な作業を削減できます。介護スタッフの負担を軽減し本来のケア業務に集中できる時間が増えるため、施設全体の生産性が向上します。
情報の共有や連携がしやすくなる
ICT化によって、介護スタッフ間との情報共有がスムーズになります。たとえばPHSでナースコール対応や内線のやりとりをしている場合、スマートフォンに置き換えることで情報共有を効率化し情報の幅を広げられます。また画像や映像、データ確認などのできることが増え、スマートフォン1台で情報管理ができるようになります。
またスタッフ間のスムーズなやり取りとしてインカムを使用する介護施設も増えてきています。
スタッフ間での情報共有が活発になることで、コミュニケーションが円滑になります。スタッフの心理的な負担軽減やチームワーク向上につながり、良好な人間関係の構築にも期待できます。
介護のサービス品質向上につながる
介護施設でのICT化は、介護サービスの品質向上にも影響を与えます。たとえば入居者を遠隔から見守りできるシステムを導入することで、入居者の行動や傾向、状態を把握して、迅速かつ適切なケアを実施できるようになります。
見守りシステムは、センサーやカメラなどの機器を居室やベッドなどに設置しておき、異常などを検知して自動で通知する仕組みのものです。「ベッドからの起床を検知して転落・転倒・徘徊の予防につなげる」「入居者の睡眠やトイレなどの傾向を把握して先回りケアにつなげる」「異常な体勢や体調の変化などの早期発見につなげ不測の事態に備える」といったことが期待できます。
ヒューマンエラーを減らせる
ICT化によって、ヒューマンエラーは減らせます。たとえば記録や資料作成を手書きで行っていると計算を間違ったり誤表記する可能性があります。しかしシステムを活用することで自動で計算したり誤表記には警告が出たりと入力作業をサポートしてくれるため、時短と正確性の向上につながります。
人がやらなくてもよい作業をシステム化することで、自動化・標準化できるためミスのリスクは大幅に削減できるでしょう。
■業務効率化を実現できるナースコールシステムの導入を!
ナースコールは、入居者がサポートしてほしいことや急な体調異変を知らせる重要なツールです。ジーコム社の無線ナースコールシステム「ココへルパ」を導入することで、人手不足の解決に役立ちます。
ナースコールは呼び出すだけのシンプルな機能なものもあれば、機能が豊富に備わったものなどさまざまな種類があります。従来のナースコールでは呼び出されたときに訪室しなければ状況がわからないことや、複数の呼び出しがあれば優先順位がつけられず対応が遅れるなどの懸念点やリスクがありました。これでは業務効率化や安心できるサービス品質につながるとはいえません。しかしココへルパであればそのような懸念を払拭し、さらには介護スタッフをサポートする機能を備えています。
ここでは人手不足の解決に役立つ「ココへルパ」の機能を3つ紹介します。
映像型活動検知で夜間業務を軽減
無線ナースコールシステム「ココへルパ」は、離れた場所にいてもスマートフォンから居室の映像確認ができます。映像を確認できない従来のナースコールだと、居室に駆け付けなければ入居者の様子や緊急度を知ることが難しいものでしたが、ココヘルパであれば事前に判断できるため迅速かつ効率的に行動できます。
また業界初の「映像型活動検知機能」を搭載したモデルを提供しており、夜間巡回業務の負担を軽減します。一部屋ずつ駆けつけなくても専用のタブレットで入居者の活動状態を確認できるため、「どの居室を優先的に見守るべきか」が明確となり夜間見守りの効率化をサポートします。独自で開発したアルゴリズムを用いて入居者の活動を自動で検知ができ、入居者の活動量が増えると、タブレット上に表示されている入居者リストのアイコンが変わり音でも通知する仕組みです。
トイレ介助など、入居者がサポートを必要としていることに素早く気づき、呼び出しがなくてもスムーズなケアが可能です。また認知症の方の場合なども、徘徊の兆候に気づくことにも役立ちます。
ナースコール一体型スマートインカムで円滑に情報共有が可能
自社製品の「スマートインカム」はナースコール一体型インカムのため、円滑な情報共有を可能にしています。骨伝導タイプのインカムでハンズフリーでの使用ができるため、ナースコールやスタッフから連絡などがあった場合にスマホを取り出す必要がありません。作業を続けながら通話できるため、作業効率にもつながります。
また耳を塞がないため、周囲の音を遮らず安全に使用できる点も魅力です。スマートインカムであれば呼出内容の音声読み上げ/インカム/居室間通話/内線など、必要な情報把握とコミュニケーションを円滑に行うことができます。
ケアスタンプと介護記録ソフト連携で記録を簡便化
無線ナースコールシステム「ココへルパ」は、ケア記録などの間接業務を軽減することにも役立ちます。ココへルパは介護記録をスムーズに素早く行えるように、独自で開発した「スタンプ機能」を備えています。「起床」「移動」などのケア項目一覧からスクロールして選択するだけで記録を済ませられます。介護ケアをしたその場でスマートフォンから記録できるため、忙しい業務の中でも簡単に入力することができます。
また介護記録ソフトとの連携も可能です。すでに介護記録ソフトを活用している場合でも、ナースコールと連携させて一括での管理が行えるため、ケア記録の簡便化が図れます。
無線ナースコールシステム「ココヘルパ」による業務効率化についての詳細は、こちらをご覧ください。
■まとめ
介護業界における人手不足は深刻化しているため、働きやすい職場づくりや人材育成、外国人労働者の受け入れなどの対策が必要です。対策の一つとして取り組みやすく有効な方法なのが、ICT化により人手不足を補うことです。
そして介護施設に設置しているナースコールを見直すこともICT化につながります。紹介した無線ナースコールシステム「ココへルパ」は呼出や通話の機能に加えて、業務効率化や見守り体制の強化などサービス品質向上につなげられる機能が備わっており、人手不足の解消にも期待できます。人手不足の課題を抱え、業務効率化を実現できるナースコールを検討している場合は、ぜひジーコムまでお問い合わせください。