介護施設用インカムを導入する際に知っておくべきこと

コラム

2023.11.15

 
 

インカムとは?

(Intercommunication)の略語です。
業界的には、トランシーバーの専用機のほか、近年ではスマートフォンタイプのものも増えてきております。

コミュニケーションを取る目的であれば、スマートフォンを携帯電話として会話するということは当然可能ですが、基本は1対1の会話となります。
インカムは「同報通信」として1対多人数に内容を伝達できることが特徴です。

もちろんスマートフォンアプリでグループ通話の形でも同様のコミュニケーションは取れますが、通話の際には毎回スマートフォンを取り出す必要があり手間がかかること。
またマイクが常に起動している為、不必要な会話などが混じってしまい非常に使いづらくなることがあります。

一方インカムはトランシーバー・スマートフォンタイプも同様にイヤホンなどに「発話ボタン」がついていることが多く、
必要な時のみにマイクをONすることができるため不必要な会話の誤送信を避けることができます。
また、コミュニケーションをとる度にスマートフォンを取り出さずに使用できることも特徴です。

これで手が塞がることの多い施設内コミュニケーション手段として
「トランシーバー専用機」もしくは「スマートフォン型インカム」のほうが便利なことがお分かりいただいたかと思います。

それでは専用機のトランシーバーとスマートフォンタイプのインカムのどちらを選べばよいのでしょうか?
 

■トランシーバータイプ メリット
・ 機種によっては、広範囲なエリアを通信料やパケット費用などの月額費用が発生せず使用できることが特徴です。(登録料や更新料は発生することがあります。)
デメリット
・ 特養など介護施設内の全エリアをカバーするには「業務用簡易無線」を使用する必要があり、その場合は申請が必要です。

・ 身に着ける機器がとにかく重いです。現在の施設内ではスマートフォンやPHSを持ち歩いていることもある中、さらに専用機を持つということになると非常にかさばることになります。また管理端末数が増えるため充電なども複数行う必要があります。
■スマートフォンタイプ メリット
・ スマートフォンに統一することができるので、端末コストの削減やメンテナンスも簡易的になります。またスタッフの複数台持ちを減らすことができます。

・ 全館WIFIを構築していれば特別な申請などがなく全館で使用することができます。

・ 製品によっては会話の内容をクラウドで保存できる物もあり、エビデンスとして保存することができます。
デメリット
・ 製品によっては月額料金がかかる場合があります。

・ 全館にWIFIの設備が必要になる場合もあります。(端末ごとに携帯電話事業者と契約をすればWIFIは必要ない場合もあり。)

・ ナースコールとの連携ができていない製品もあるため、製品選定には注意が必要です(ナースコールはPHSで対応し、インカムはスマートフォンという2台持ちになるなど。)

 
 

介護施設にインカムは必要なのか

共通事項

今後の介護施設の生産性向上の取り組みとして、「見守り機器を導入した場合の夜間における人員配置の緩和」があげられます。
その項目の中でも「夜間職員がインカム等のICTを使用していること」ということが条件として記載されているため、
今後の介護施設の生産性向上のためにはインカムは必要不可欠な存在になってきています。

※出典:厚生労働省ホームページ「令和3年度介護報酬改定の主な事項」
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000753776.pdf)を加工して作成
 
 
 

以上、いかがでしたでしょうか?
介護施設におけるインカム選定の参考になったでしょうか?
ぜひとも介護現場の生産性向上にインカムをご検討頂ければと思います。
 
 
 

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