介護施設において入居者が安心して暮らすために欠かせないナースコールは、介護スタッフの業務効率化や入居者へのサービス向上などに大きく影響するツールです。新しくナースコールの導入や入替を検討される場合は、無線ナースコールがおすすめです。
この記事では、無線ナースコールを導入するメリットや選ぶポイントを解説します。無線ナースコール「ココへルパ」も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
■無線ナースコールとは
そもそも、有線式ナースコールと無線式ナースコールの違いは?
■無線ナースコールを導入するメリット
常時、呼び出しボタンが持てる
有線式と比べて工事費用を抑えられる
設置場所を選ばない
スタッフの業務効率が向上する
■無線ナースコールを導入するデメリット
通信接続が不安定なものもある
電池が切れる可能性がある
■無線ナースコール「ココヘルパ」の特徴、魅力とは?
スマートフォン連携で操作性がよい
拡張性が高く長期に渡り使える
業務の負担軽減につながる付属機能が豊富
自社規格、自社生産で品質が優れている
■無線ナースコールとは
無線ナースコールとはコードレスタイプのナースコールのことで、各居室への配線引き込みの手間が省けるため有線式と比べて導入を検討しやすく、導入の手間やコストなどが抑えられるうえに設置場所を選ばないといったメリットもあるため、近年では無線ナースコールを導入する介護施設が増えています。

そもそも、有線式ナースコールと無線式ナースコールの違いは?
有線式ナースコールは、基本的に本体から各居室までケーブルを敷くことで、事務所との信号通信を可能にしています。
一方、無線式ナースコールは種類によりますが、各居室までのケーブルが不要となるものもあり、Wi-Fiなどでの無線通信が可能です。そのため、設置場所に制限がある有線式と比べ居室内であれば持ち運びも可能で自由度が高いといった点が異なります。
■無線ナースコールを導入するメリット
無線ナースコールを導入するメリットを4つ紹介します。
1.常時、呼び出しボタンが持てる
無線ナースコールはコードレスであるため、利用者が常に呼出ボタンを持ち歩けることがメリットです。
有線式の場合、呼出ボタンは壁に固定されているかベッド周囲に置かれているため、その場でしかナースコールを鳴らせません。ベッドから出たり移動して離れてしまっていると、何か問題が発生した場合にすぐに呼び出せなくなります。

無線ナースコールの場合は、居室内であれば持ち運びも可能なため、その場でナースコールを鳴らしスタッフに連絡できます。スタッフの迅速な対応や利用者の安心にもつながります。また有線式ナースコールの場合、断線してしまうと使えなくなってしまうという懸念がありますが、無線式の場合断線が発生しないというメリットもあります。
2.有線式と比べて工事費用を抑えられる
無線ナースコールは有線式とは異なり、大規模な配線工事をしなくてよい点が大きなメリットです。

有線式ナースコールを入れ替える場合、各居室への配線引き込みが必要なため、工事が終わるまでの間入居者を別の場所に移動してもらうケースもあり得ます。施設を運営しながら有線式を導入するには、コストに加え大きな手間も生じることが懸念点です。
一方、無線ナースコールであれば、工事費用を抑えられるうえに入れ替えもスムーズです。
なおジーコムの無線ナースコール「ココヘルパ」の場合、工事は廊下や共有部などがメインとなり、基本的に居室内への立ち入りは最小限に抑えることができるため、施設運営を続けながら、ナースコールの入れ替えが可能です。
3.設置場所を選ばない
無線ナースコールは設置場所を選ばないため、居室のレイアウトを自由にできる点もメリットです。
有線式の場合、呼出ボタンや周辺機器が壁などに固定されております。そのためナースコール機器の位置を考慮して、居室をレイアウトしなければなりません。

しかし無線ナースコールであれば、利用者のニーズにあわせてベッドの位置など変えられるなど、レイアウトが自由自在です。利用者が快適に過ごせるため、無線ナースコールの柔軟性は利点といえるでしょう。
4.スタッフの業務効率が向上する
スマートフォン対応の無線ナースコール「ココヘルパ」は、ほかのシステムや見守りセンサーなどとの連携が可能です。それぞれの専用端末を持ち歩く必要がなくなり、必要な情報をスマートフォン1台に集約が可能となるため、スタッフの業務効率も向上できます。

スマートフォン対応のココヘルパの場合、複数のナースコールの呼び出しがあった場合に呼出のリスト表示が可能なため、適切な優先度で対応することが可能となります。
また居室の映像をリアルタイムでスマートフォンから確認できるモデルであれば、入居者のより詳しい状況を把握することができるため「訪室しなければ様子がわからない」といった状況をなくし、業務の効率化を図れます。
■無線ナースコールを導入するデメリット
無線ナースコールはメリットがある一方で、デメリットもあります。ここではデメリットと対処法を紹介します。
✓通信接続が不安定なものもある
無線ナースコールには、通信が不安定なものがあることも事実でありデメリットの一つです。ほかの機器からの電波や建物の構造などが原因で、信号が弱かったり届かなかったりする可能性があります。

無線ナースコール「ココヘルパ」では、データ送受信や会話などのシーンごとに電波帯を変えており、施設内で安定した通信ができるように製品開発を行っており、電波調査を実施した上で導入をしているため通信接続の不安を払拭できます。
無線ナースコールを選ぶ際には、通信方法にもこだわった製品を選ぶことが対処法です。
✓電池が切れる可能性がある

無線ナースコールは電池で稼働させているものが多いため、電池切れを起こしていざというときにナースコールが使えないという可能性もあります。
無線ナースコール「ココヘルパ」では各無線センサーに双方向通信を使用し、センサーが常に稼働しているかを確認しています。
電池残量の低下やセンサーの不具合などがあった場合には、メインの管理パソコンへ通知するといった対策をとっているため、電池切れで連絡できないといった懸念を払拭しています。
■無線ナースコールを選ぶ際は、システム構成図もチェック
無線ナースコールと紹介していても実際は壁内に配線を敷いて各居室につないでいるケースも多く、有線や無線が掛け合わさっているために工事が発生するうえ複雑化します。
ジーコムの無線ナースコール「ココヘルパ」の場合、管理用パソコンから廊下などの共用エリアをつなぐ配線工事は必要ですが、各居室内への通信は無線となります。
そのため各居室への配線引き込み工事が不要であることが大きな利点です。
■無線ナースコールのスペックは、幅広い!
「ナースコールといえば呼び出し機能のみのシンプルなもの」をイメージする方も多いのではないでしょうか。簡易的なナースコールをイメージする方のなかには「無線式は通信が不安定でなんだか不安」と感じる方は少なからずいらっしゃいます。
しかし無線ナースコールのスペックの幅は広く、呼び出しするだけの簡易的なものから、拡張性が高く機能も充実したものまでさまざまです。
介護の現場では人手不足といった課題を抱えています。スタッフの業務効率化や負担軽減、サービス品質を向上させるためにも、業務をサポートできるような機能性を考慮して選ぶことが大切です。
■無線ナースコール「ココヘルパ」の特徴、魅力とは?
ジーコムの無線ナースコールシステム「ココへルパ」について詳しく紹介します。
1.操作性がよいスマートフォン対応
無線ナースコールシステム「ココへルパ」は基本的にスマートフォンを活用するため、操作性のよさが魅力の一つです。PHSだと表示される情報量にも限りがありますが、スマートフォンであれば大きな画面でより詳しい情報を知れるほか、拡張性にも優れているので他社のシステムを連携させることも可能です。今や日常でスマートフォンを使用する方がほとんどのため、直観的な操作が行えます。

またPHSの公衆サービスがすでに終了していることや、2007年11月以前に製造の「旧スプリアスの規格」のPHS使用終了が総務省から宣言されていることも、スマートフォン対応のナースコールをおすすめする理由です。このような背景から、PHSを継続して使用していると買い替えやメンテナンスが高額になったり修理や交換などの機器が入手できなかったりするリスクも考えられます。
2.拡張性が高く長期に渡り使える
無線ナースコールシステム「ココへルパ」は拡張性が高く、長期的に使用できる点も魅力です。他社の介護記録ソフトや見守りセンサーなどとの連動ができるほか、ココヘルパで使用するWi-Fiをほかの機器で使用することが可能です。介護現場のICT促進において、二重に投資するといったことを防げます。
一度ナースコールを導入すると当面は買い替えることはないため、ナースコールの拡張性の高さは、のちに大きなメリットにつながるでしょう。
3.業務の負担軽減につながる付属機能が豊富
無線ナースコールシステム「ココへルパ」はさまざまなモデルがあり、付属機能も豊富です。たとえば、駆けつける前に緊急度を確認できる「映像機能」、万が一の事故が発生した場合にも後から振り返りができ再発防止策に役立つ「録画機能」や、タブレットのワンタッチ操作で居室の様子を確認できる「リモート型夜間巡回見守り」などがあります。
そのほか、入居者の離床や呼吸、睡眠状態などを非接触で計測して必要に応じて通知&自動でグラフ化できる機能もあり、日常的な傾向把握から迅速な急変対応などにも役立ちます。見守り体制をサポートできる機能性の高さを備えており、業務の負担軽減はもちろん、ケア品質の向上も実現できます。
4.自社規格、自社生産で品質が優れている
無線ナースコールシステム「ココへルパ」を提供するジーコムは、すべて自社で開発と生産を行っています。携帯電話やスマートフォン端末の開発によるノウハウを活かし、介護現場専用の設計を独自で開発しているため、高品質・高信頼性の無線環境を提供しています。
また他社製のナースコールシステムでは、海外の既製品やOEM製品のパーツを搭載しているものもあります。ココへルパはすべて自社規格なので、将来的に修理や交換などの必要があった場合でも長期的に安定して供給できます。
■まとめ
無線ナースコールを導入することで複雑な配線工事が不要となり、居室のレイアウトが自由になるなど多くのメリットがあります。
それに加え無線ナースコールシステム「ココへルパ」であれば信頼性の高い無線通信環境を提供でき、スマートフォン対応や他システムとの連携など介護スタッフの業務効率化と見守り体制の強化に役立つ豊富な機能を備えています。ナースコールを無線化したい場合は、無線ナースコール「ココへルパ」をぜひご検討ください。






