PHSはまもなく使用できなくなる?スマートフォンとナースコールの連動で業務改善

コラム

2025.01.10

前回のコラムでは、スマートフォンとナースコールの連動によるメリットについて解説しました。本日はその具体例をご紹介します。

目次


今後、旧スプリアス規格のPHSは使えなくなる可能性がある
ナースコールとスマートフォンの連動でできることとは?
訪室前に映像確認
他社の介護記録ソフトとの連携
他社の見守りセンサーとの連携
スマートインカムとの連携
スマホ1台にナースコールや様々な機能を集約できる
まとめ

■今後、旧スプリアス規格のPHSは使えなくなる可能性がある

現在多くの介護施設で使われているPHSですが、「旧スプリアス規格」の場合は今後使えなくなる可能性があるため、買い替えを検討する必要性があります。
「スプリアス」とは、無線設備から発射される電波のうち、必要周波数帯から外れた不要な電波のことです。ほかの電子機器への電波障害になることから、電波法によって「スプリアス」の強度が規定され、2005年12月1日以降は「新スプリアス規格」が適用されています。これ以前に製造された「旧スプリアス規格」のPHSを使っている場合、使用期限は2022年11月30日までに制限されているのです。
ただし使用期限(2022年11月30日まで)は、新型コロナウィルス感染症の社会的な影響から、当面の間、延長措置がとられています。現在でも使用期限は延びたままですが、延長措置が終了すれば「旧スプリアス規格」は使えなくなります。
さらに公衆向けのPHSサービスが終了したこともあり、市場は縮小傾向です。「新スプリアス規格」のPHSであっても、今後は端末本体や修理費用の高騰が考えられます。そのため、早めにPHSからスマートフォンへ移行するのがおすすめです。

■ナースコールとスマートフォンの連動でできることとは?

上記の「スマートフォン連動型ナースコールを導入するメリット」の項でも一部触れましたが、スマートフォンを連動することでどのようなことができるのでしょうか。
ここでは、スマートフォン連動が可能な無線ナースコール「ココヘルパ」について、さまざまな機能を紹介します。

訪室前に映像確認

ナースコールシステム「ココヘルパ」には、映像確認機能があります。呼び出しがあった際に、スマートフォンで居室の映像を確認できるため、駆け付ける前に状況判断が可能です。ナースコールを鳴らしても、苦しくて声を出せない場合もありますし、スタッフから声をかけても無反応ということもあります。そのような状態でも、ココヘルパならスマートフォンからリアルタイムで状態を把握できるため、迅速な対応をとれるようになります。
複数の呼び出しがあっても適切に優先順位がつけられ、必要なものを準備してから駆け付けられるため、スタッフの業務改善につながります。

他社の介護記録ソフトとの連携

介護スタッフは入居者の健康状態や、ケア内容などを記録する必要があり、多くの介護施設では介護記録ソフトを導入しています。上記でも紹介したとおり、ナースコールシステムと介護記録ソフトが連携できれば、業務効率の向上が期待できます。
ナースコールシステム「ココヘルパ」であれば、他社の介護記録ソフトを連携できます。スマートフォンからその場で記録が残せて、入力内容は介護記録ソフトに自動で反映されます。そのためわざわざ記録のためにスタッフステーション等に戻る必要がなく、記入漏れを防げるようになります。
またココヘルパには、簡単に介護記録をつけられる「ケア記録スタンプ」機能もあります。スマートフォンに表示される「トイレ・食事・入浴」などのケア項目から、選択するだけで記録スタンプがつく仕組みのため、非常に簡単でスムーズなケア記録が可能です。

他社の見守りセンサーとの連携

センサーやカメラなどで入居者の状況を遠隔から確認できる見守りセンサーも、多くの介護施設で導入が進んでいます。しかし見守りセンサーとナースコールシステムが連携していない場合、それぞれの端末を2台持つ必要があり、スタッフの負担にもつながってしまいます。
しかしナースコールシステム「ココヘルパ」であれば、他社の見守りセンサーも連携が可能です。システムを管理するパソコンも1台で済むうえに、端末を2台持ちする必要がなく業務改善につなげられます。

スマートインカムとの連携

ナースコールシステム「ココヘルパ」は、オプションでつけられるスマートインカムの連携も可能です。
ココヘルパとスマートインカムを連携すれば、ハンズフリーで会話ができるようになるため、通知のたびにスマートフォンを取り出す必要がありません。介護ケア中でも中断することなく、円滑なコミュニケーションがとれます。
また耳を塞がない骨伝導タイプは周囲の音を遮らず、介護現場でも安心して使える設計です。そのほか、複数のグループ作成ができるため、不要な情報は受け取らず必要な情報だけをピックアップするという活用もできます。

スマートフォン1台にナースコールや多様な機能を集約できる

ナースコールをスマートフォンに連携できれば、ボタン呼び出しやセンサー検知、内線、ケア記録に至るまで、ナースコールに関わるさまざまな機能を1台に集約できます。

ココヘルパには全7モデルがあり、ココヘルパXでは入居者の状態を自動でデータ収集し、グラフ化する機能を備えています。居室内に設置したユニットから、 レーダーなどの多彩なセンサーによって状態を検知し、起床や離床などの状態を必要に応じてスマートフォンへ通知する仕組みです。どの入居者がどの状態かということがスマートフォンに表示されるため、呼び出しの前に訪室するといった先回りケアにもつながります。
また体表温をリアルタイムで計測し、スマートフォンに自動でグラフ表示できるため、急激な体調変化などにも素早く気づけます。
ココヘルパであれば、入居者の状態を離れた場所からでも確認し、異常が起こる前に気づけるため、介護サービス 品質の向上にもつながるでしょう。

■まとめ

ナースコールは現在、呼び出しがあれば事務所やPHSに通知が入り、居室に駆け付けるという運用が一般的です。しかし近年では、スマートフォン連動ができるナースコールが登場し、駆け付ける前にスマートフォンから映像で状況確認や、その場で介護記録をつけるなどの活用が可能になっています。

またスマートフォンの活用で業務改善ができることとは別に、PHSは将来的に使えなくなる可能性や、修理や交換費用が高騰する懸念もあります。そのため、なるべく早くスマートフォンと連動できるナースコールへの移行がおすすめです。
ココヘルパはスマートフォン連動できるモデルを多数揃えています。他社の介護ケア記録ソフトや、見守りセンサーの連携も可能であるほか、非接触で状態を検知できる見守り機能がすでに備わっているモデルもあります。ナースコールの導入や入れ替えの際には、ぜひココヘルパをご検討ください。

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